1977-11-17 第82回国会 参議院 科学技術振興対策特別委員会 第6号
○参考人(安藤良夫君) この当時の遮蔽計算が多分現在より進んでおりませんで、現在計算しておりますような二次元の遮蔽計算コードというようなものが日本で利用できなかった時代だと思われまして、世界的にはどこかであったかもしれませんが、日本では使われなかった状態で計算しました——そのもとを計算したと思われますので、多少不十分であったということはあり得るかと思います。
○参考人(安藤良夫君) この当時の遮蔽計算が多分現在より進んでおりませんで、現在計算しておりますような二次元の遮蔽計算コードというようなものが日本で利用できなかった時代だと思われまして、世界的にはどこかであったかもしれませんが、日本では使われなかった状態で計算しました——そのもとを計算したと思われますので、多少不十分であったということはあり得るかと思います。
○与謝野委員 やや専門的になって恐縮ですが、「むつ」の出力上昇試験の際、測定をされたのは二次ガンマであろうと思うのでありますけれども、遮蔽計算——実際「むつ」が設計ミスだ、ミスだと言われたのも、当初の設計の段階でのいろいろな計算精度と申しますか、そういうものの信頼性が非常に低かったということによって起こったわけでございまして、今度もやはり最終的に完璧な安全な原子力船を完成させるためには、どこかの時期
研究者の立場から二つの主流がございまして、当時原子力船の試設計をしている折に、遮蔽の計算コードが細かいところまで計算できないのだということを承知しまして、遮蔽計算コードの開発と、詳細な点まで将来予測できるように計算コードを開発せねばならない、こういう見通しでやったものと、それからもう一つは、細かい点ができないにもかかわらず原子炉をつくっていくならば、その計算できない部分は実験的に模型試験をしなければならない
三、遮蔽計算コードの作成に関する研究、これで全部ではないと思うが、三点挙げられております。これはいずれも当然の設計の前提条件になるものではなかったのですか。あなたの言うのでは抜けているように思う。
(瀬崎委員「報告したのかしてないのかだけ答えてください」と呼ぶ) それから遮蔽計算書につきましては、これはその後の調査によりますと、計算しておったことは事実のようでございます。これは事業団を通じまして三菱原子力工業を調査したのでございますが、計算はしていた。
これは安全審査の次に続きます設計及び工事方法の認可という段階で行われるわけでございますので、原子炉等規制法におきましても、設計、工事方法認可の段階で詳細な遮蔽計算書を提出するということを義務づけておる、その段階で遮蔽効果を最終的に計算でチェックするというやり方になっておるわけでございます。
○永野参考人 一次遮蔽と二次遮蔽とは関連のあるものでございまして、遮蔽計算の全体の構想は三菱原子力でおやりになった。私どもは、それの二次遮蔽の部分の与えられたデータをもとにして、遮蔽効果に関する計算はすべて三菱でおやりになりましたけれども、これの強度計算、要するに、品物につくり上げるための設計計算は私どもでやりました。そのとおり施工いたしました。
○竹中委員 先ほどもいろいろ遮蔽計算についての御説明があったわけです。特にウエスチングハウス社のチェックを受けて、二度目のチェックで大体よろしいということでやったということだったのですが、大山報告書の中にもありますけれども、ウエスチングハウス社とのチェック・アンド・レビューの契約について、何か不備とかちょっとうまくないことがあったということが大山報告書に触れられてあるわけです。
なお、この遮蔽計算コードの開発ということ自体非常にむずかしいものであるやに聞いておりますが、私ども自体としては開発したものはございません。
したがって、その詳細設計を進めまして、遮蔽計算をしていく段階において特殊な事例が出ますと、やはりこれではものができないということであればそれを変更するという形で、あらためて許可申請の変更ということで、安全審査会でそれを審査し直すというのが通常の例でございまして、そういう新しいものについては具体的にもそういう実験段階において新しい事実が発見され、それに基づくと設計をやはり基本的な問題にさかのぼって変更
これは遮蔽計算に当時関係した人から事情聴取した範囲内のことでございますけれども、当時先ほどから話が出ておりますように、高速中性子が多量に出るということについての評価がなされてないで、熱中性子中心で設計がなされたということは、どうも設計者のほうから見れば事実のようでございますので、そういうことで今回差が出てきたと、外が〇・一ミリという計算をしたのは、計算できないはずじゃないかといういまのお話ございますが
○説明員(中村守孝君) 遮蔽計算いたします場合二に炉心、あるいは炉心の周辺から直接に出る放射線と、それからいまお話ございますストリーミングと二通りございますが、炉心からの計算は、これについては高速中性子も勘定いたしておるわけですが、ストリーミングについての評価、ここに高速中性子といいますか、エネルギーの高い中性子についての評価が甘かったということでございますので、今回、原子力研究所及び船舶技術研究所
それによりまして計算のコードを確認いたしまして、その計算のコードの有効性を確認した上で遮蔽計算を検討した、こういうことでございます。
○三浦委員 それは遮蔽計算だけですか。その原子炉全体すべての問題についてあなたたちは実験を行ない、そしていまいわゆる原子力の専門的な科学者たちよりももっと上の能力を持っていると、そういうふうにお考になっていらっしゃるのですか。
○説明員(中村守孝君) ただいまのお話でございますが、遮蔽についての計算について何かお答えした機会があったとすれば、それは通産省で工事認可の段階において遮蔽計算書というものをとっております。そういうことで最終的に確認された、発電所をつくる場合は、これは先般御承知のことと思いますが、設置許可段階の安全審査ですべて国の安全審査が終わったわけではございません。
○辻一彦君 この実測値とそれからこの設計上のコンピューターにかける前に、そんな中性子の遮蔽計算はこれは初めに計算されておるんだから、この数字が幾らかということはわからぬはずはないでしょう。またあの調査団が行って三けた違っておったといってつぶやいたというけれども、そのときの実測値がわからないはずがない。
○辻一彦君 中性子の遮蔽計算値は設計上は幾らだったかということ。それからまた実測値は調査団が行ってはかりましたね、実測値は報道によると三けた違っておったというようにいわれておりますが、その数字は具体的に幾らか、それからどういう測定器をもって測定したのか、この三点についてお願いしたい。
ここで設置許可申請書ないしはその添付書類に書かれておりますような基本条件で設計をし、それらの材料を使って遮蔽計算をすれば、十分設計の基準になるような状況を満たすことができると、こういう審査をしておるわけでございます。
○説明員(中村守孝君) 遮蔽の計算につきましては、原子炉等規制法におきまして、遮蔽計算書というのは許可段階でなくって、詳細設計の段階で提出するたてまえに規制法自体がなっております。 それから災害評価で周辺の公衆が被曝する計算……
をしておりますのは、遮蔽の問題につきましては、先ほどから質問に対してお答え申してきておりますが、原子炉の設計から一次遮蔽の基本的な条件がきまってくる、それに関連して二次遮蔽かきまってくる、こういう考え方でございまして、普通のエンジン、たとえばディーゼルエンジンとかタービンエンジンを買ってきて据えつけるという問題と違う問題でございますので、二次の遮蔽につきましても一次と関連をいたしまして、三菱原子力工業が事業団に遮蔽計算
三番目に、熱あるいは中性子の遮蔽計算をする人が必要である。最低この三名は必要です。この田中正三室長のもとに三名がプロジェクトを組んでこれをつくったのです。田中正三氏は熱計算を受け持った。田中良吉氏が核計算、炉心計算を受け持った。田中義久氏が熱、中性子遮蔽計算を受け持った。これが事実であります。政府は全く企業の言いなりの答弁をここでしておる、確かめもしないで。
○藤波政府委員 お尋ねの四十一年度の繰り越し金の内容でございまするが、これは大きく分けると、建造費のカテゴリーでございますが、内容は基本設計の関係のものでございまして、造船関係の契約準備とか、あるいは安全審査資料作成に関する経費、遮蔽計算等の経費、さらに定係港関係の基礎設計の費用等を繰り越しておるものでございまして、次の年度にまたがりまして使用しておる、こういう関係のものでございます。
これらの研究は、原子力船の設計の前提となります外力の原子炉に及ぼします影響に関する研究、あるいは舶用原子炉の振動及び動揺に関する研究、遮蔽計算コードの作成に関する研究等でございます。昭和三十六年には、これらの研究をもとにいたしまして舶用原子炉を中心といたしました原子力船の試設計を行ない、原子力船の設計と建造につきまして技術的な見通しを得るに至ったわけでございます。